嫌いな物 ←克服中

わたしは、嫌いなものが多いかもしれない。いわゆる「偏見」てやつが多いせいだろう。それも最近ようやく落ち着いてきて、減ってはきたけど。

例えば、お酒が嫌いだ。アルコール文化など存在しなければいい、と強く思っていたほど。車や飛行機も嫌いだ。移動の乗り物は基本的に自転車か電車。

でも、やむを得ない事情があって、今から11年〜12年ほど前、ルフトハンザで一度ドイツに行った。ドイツに行ったら、やっぱりビールがおいしい!のはわかるんだけど、当時はまだ「嫌アルコール」気分真っ盛りだったから、見向きもせず。もったいないことしたな。

飲む・飲まないはおいといても、文化として、もっと楽しめたらよかった。そうしたほうが、世界が広がるのにな。



実は、オペラや、オーケストラ系も嫌いで。西洋的なものがそもそも嫌いだった。特に高級っぽいやつは。

もしかしてわりとありがちなことかな?とも思うが、正直言って、日本人なのになんで英語できないとだめなん?(島国で、日常的にも使う機会がないのに)とずっと思ってた。子どもの頃。大学でも、第二外国語は消去法で中国語。フランス語はなんか気取ってるし、ドイツはなんか暗いし、みたいな。(どっちも単位は取ったけど。要領だけはいいので。)


西洋の古典的な美術や音楽なんか、うさんくさくて気持ち悪い、と感じてしまうような子だった。(なんでだろう。たぶん家庭環境だな。とても野蛮な家だったから。どっかに連れてってもらうようなこともなく。たまにそういう「文化的なもの」に触れると舞い上がる大人を見て、ダサいと感じるだけだった。)

結婚式にドレスを着るなんて、日本人なのに似合ってない、とも思ってしまう。←まるで『カーネーション』の戦前版みたいな感性(笑)。

だからと言って、東洋的なものに興味があるわけでもない。むしろそれも(もっと)嫌いかもしれない。日本のことも全然知らないし。
(…情けねーな自分、とは思う。)

部分的に「許せるもの」や、理屈抜きに「すごい!」と思えるもの(例えば映画やポピュラー音楽など)があって、そういうのは自分でも少し矛盾を感じながら触れていた。ものによっては熱中さえした。


活字は大嫌いだった。(好きな媒体は映像や音楽。)


…こういう諸々の雑念・偏見から、「不惑」も過ぎてようやく本当に解放されてきた気がする。われながら嬉しい。